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face to ace
“ANOTHER DAY” TOWARD A NEW DAY ENCORE TOUR
2003.10.14 at Fukuoka Drum LOGOS

いや〜…ついに来たなと思いました。
今年福岡で行われたイベントやインストアではface to aceお二人のみでの演奏でしたが、
まともにライブと言える形式で、広い会場でというのは実に1年半ちょい以来です。
今回は新作である80年代のカヴァーアルバムである「SONGS MAKE MY DAY」を引っ提げ、
「TOWARD A NEW DAY」のアンコールツアーとしての来福でございます。


開演予定時間を8分ほど押して、
「SONGS MAKE MY DAY」の1曲目をそのまま思わせるようなSEが流れ、
時間をおかずお客さんはリズムに合わせて手拍子を始めます。
やがてDr.の西川 貴博さん、Ba.のYANZさん、
本田 海月さん、Gt.の嶋田 修さん、ACEさんの順にメンバーの皆さんが登場し、
一斉に大きな歓声が沸き起こりました。

ACEさんが赤のACE MODELのギターを手にして、曲は「STEPPIN' OUT」です。
左右に激しく動く海月さん。間奏ではACEさんが「C'mon!」と叫び手拍子を促します。
初っ端から会場が一体化して大いに盛り上がります。


開口一番に「○×△◇,Hakata―!!」(前半がよく聞き取れませんでした…)「Welcome to…ANOTHER DAY!」と、
洋楽のライブさながらの英語によるそれっぽいショートMCを挟み2曲目「SPIRAL STEPS」へ。
こちらでは海月さんが大きく手拍子を促します。サビではYANZさんとのコーラスが美しく響きます。

ここでメンバーの皆さんの服装を可能な限り説明させていただきます。

ACEさんは全体的に黒系+グレーの細いストライプ入りのスーツ姿で、
ジャケットは少し長めで膝ぐらいまであったでしょうか。
中には白いブラウスを着ており、上から2つか3つ目くらいまでボタンを外しております。

海月さんはつばの小さい丸い感じの帽子を被っています。
ACEさんよりも長く膝下くらいまではありそうなジャケットで、
こちらも全体的には黒なんですが、ACEさんよりも太目のグレーか白のストライプが入っており、
白いネクタイを締めております。
確か後で仲魔にブランド名聞いた気がするけど忘れました(忘れるな)。

西川さんは頭に太目のヘアバンドで少し明るめの茶髪を少し上げ、
上着は黒で、Tシャツの袖をまくっているかノースリーブのどちらかです。
今回かなり後ろの方で見ていたので細かいことは想像で補わせていただきます。
何にしてもドラマーらしく動きやすい服装なのであります。

YANZさんはライトの当たり具合のせいかはわかりませんが、
見た感じ西やんよりは落ち着いた感じの茶髪に見えまして、襟足が長めですね。
黒のブラウスに皮パンだったかと思います。違ってたらごめんなさい。

嶋田さんなんですが、確か私がNHK大阪ホールで見た時までは茶髪で少しワイルドな感じのヘアスタイルだったんです。
それが本日は言ってみれば横浜銀蝿を思わせる、
黒のツッパリなリーゼント風の髪型でガラの悪いサングラス (いいのかこんな表現で…)をかけていたんですけれども、
2曲目ではいつのまにかサングラスを外しておりましたね。
パッと見がそれまでと全く印象だったため、最初はしまっちだと気づかなかったワタクシでありました。
服装も地味と言うよりは派手目のブラウスではなかったかと思います (色は忘れました、ごめんなさい)
でもキャラクターはやっぱりしまっちなのです(謎)。


さて、3曲目は「SPEED OF LIFE」。
サビ前で海月さんのコーラスがまたいいんですよ。
またこの曲では海月さんは左右に小刻みに動いておりました。

「みなさんこんばんは!face to aceがお送りする、
VIVA80's オータムフェスタ『秋の味覚ダイナミックキャンペーン
《ちょっと危険なグルメツアー》』
へようこそ!」
……あのーACEさん、そんなツアータイトルでしたっけ???
「名古屋で味噌にまみれたものを堪能し、広島でグルメ大爆発!その後に博多と言う真打ちが待っていようとは!(笑)
博多は食の聖地ですから、何を食べてもおいしいんです!下手すると、何も食べなくてもおいしい!! (爆笑)
こんな中ではダイエット中の西やんには過酷な旅なんですが…西やん、何キロやせたの?」
との問いに西やん、
「こう見えても9キロやせました!」
会場から大きな歓声が起きます。
それにしてもACEさん、やはり福岡に来たら食い物の話に尽きるんですね。
今思うと、ACEさんが福岡で食の話をしなかったことは知る限りで1度もないんですよ(閑話休題)。


次はカヴァーアルバムから「THE RIDDLE」。
この曲のイントロではおなじみ海月さんの青い鍵盤ハーモニカが大活躍。

そしてACEさんがギターを手放しハンドマイクに持ち替えて、
シーケンサーの音と西やんのバスドラのカウントに合わせ手拍子が起こり「IN THE MAZE」へ。
こちらも鍵盤ハーモニカ大活躍ですね。
この曲の歌い終わりにACEさん、1回時計回りにターンをしました。
いやいやもう実にあでやかでございます。
そしてエンディングに向けては前に出てきた海月さんが
くるくる回りながら鍵盤ハーモニカを吹いております(こんな海月さんを一家に一人欲しい…なんて思ってしまった)
すっごく楽しい雰囲気でしたね。


曲が終わり、
「この、ひとしき『うわ〜』ってあった後の『シ〜ン』…
これは統制が取れてるという風にポジティブに考えていいんでしょうか(笑)」
とACEさん。そうですとも、盛り下がってるわけではないですよ〜!

続いてはACEさんの「今だから言える告白話」が。

去年の11月に中野サンプラザにおける1日限りのライブも終え、
ひと段落した12月の暮れぐらいのある夜にお風呂に入って何気なく体を洗っていて、
ふと見たら自分の右足が変な形状で、親指の付け根の骨が出っ張っていたのだそうです。

「それはどんな感じだったかというとですね、…しまっち」
呼ばれて嶋田さん、ステージ右側の奥から
大きな白いパネルを持ってきました (ACEさんから「裏方さん?」と突っ込まれてました←笑
しまっちが「かしこまりました」と答えて掲げたパネル。
そこには恐らくACE画伯によるであろう足のイラストが描かれており、
「こんな風になっていたんです」と説明するACEさん。

「最初足がやせたのかと思ったんですが、そうではなく骨だけが出ていて、
あわてて押して戻そうとしたけれども(一同爆笑)当然引っ込むはずはなく、そしてこれが何かと言うと…」
とACEさん、イラストの上余白部分にあるハクリ紙をペラッとはがします。
そう、「外反母趾」の文字が(爆笑)。
何か学校の授業の一環みたいでめっちゃくちゃ面白いんです。
このためにわざわざ足の絵を描いて
ハクリ紙まで貼って準備してきているあたりがマメというか何と言うか…
ACEさんのこういう気配りの細かさっていうのが、
実に聖飢魔II時代から変わらず健在なんですねェ(しみじみ)。

で、この急遽発覚してしまった外反母趾なんですが、通販で外反母趾強制ベルトのようなものを購入し、
お風呂上りに毎日1時間くらい巻いていたら、1ヶ月弱くらいで治ったそうです。
「おかげさまで今はどこに出しても恥ずかしくない右足になりました」
というACEさんに、客席から「(その右足を)出して〜!」の声。
「いやいや今はステージの上ですから出すわけには行きませんが、
皆さんはどうぞ靴下でも脱いでくつろいでいただければ(笑)」
おおっ、おなじみの「靴下でも脱いで」がよもやここで聞けるとは至福です!
一瞬マジで靴下脱ごうかと思ったワタクシでありました(思うな)。

「皆さんも足にあわない靴を履くとよくないですよ〜。もうワタクシもピンヒールやめました(大爆笑)」
もちろんジョークだってわかってるんですが、
ピンヒール履いているところなんてさすがに想像できないですよACEさ〜ん(泣笑)。

また、
「この話をいつ止めようかと,何度も悩んだんですが、
(話を)続けていくうちにランナーズハイ(?)のような脳内麻薬物質が出てきて、
ぼーっと幸せな気分になってしまいます。バカですね〜(照笑)…聞いてください、『HOW SILLY!』(会場大爆笑)」
といきなり曲紹介に走るACEさん。
外反母趾からいきなり「HOW SILLY!」に行ってしまう話の飛び方が逆におかしかったですね。
続いて「オルフェウスの朝」、そして赤のANGELUS ACEを抱えまして「PROMISES PROMISES」へ。


曲が終わり、
「『エースー!(高めのトーンで)』『アニキー!(ドス効かせて)』のあとに『シーン』…(笑)。
まるで軍隊のような(爆笑)統率の取れた客席ですけれども…楽しいですね〜。
当初博多はツアーに入っていなかったんですよね。
それじゃイカンだろう!(会場大歓声)広島まで来たのに(東京へ)帰れっての?
それはもう…人としてダメですね(大爆笑)」
と来福への意気込みを語ってくれます。

さてハンドマイク状態になり「歌を取り巻くイメージ」について語るACEさん。
「歌を取り巻く景色やイメージはそれぞれで、
歌に託す情景が歌っていくごとにどんどん膨らんでいくことを、このツアーで実感しました」
と、かみ締めるように話して、曲は「桜」へ。
イメージぴったりのピンク色のライティングが、この会場の雰囲気を最高に盛り上げている感じがしましたね。


曲が終わって客席から「アニキー!」と呼びかけた男性に対し「あいよっ!」とACEさん、威勢良く反応します。

さて、トークは今回発売されているグッズにもあるんですが、「デジカメ旅日記」について。
こちらは写真のセットとして販売され、ツアーパンフにも掲載されています。
ACEさん曰く
「カメラはからっきし素人で、フルオートで取りまくるのみです。
『絞りぃ!?何じゃそれは!』というくらいにわからなくて。
西やんや本田はカメラ詳しいんですけど」
だそうですが、素人でもプロでも関係なく、旅先ののんびりした雰囲気や情景は凄く現れていると思いました。

「平均株価が一万円台を保って(この時点で会場大爆笑)、急激な円高でも日本経済は全く何とも言えない状況ですが…
皆さんも忙しくて、お仕事や学業…学業?(←意味ありげな口調)にいろいろ大変だと思いますが、
たまには息抜きしてですね。え〜…ちぢみっぱなしの日本へ(大歓声)、
そして何かとお疲れの皆様に、この曲をそっと贈ります。『栞』」

もはや定番となりましたこの曲の導入部分。
ちゃんと1ドルいくらとかいう話までするあたりが細かいですよね(笑)。


赤のANGELUS ACEを抱え「a new day」、イベントでも大活躍していた、
Takamineのクリーム色のエレクトリックアコースティックギターに持ち替え「CLOUDY DAY」、
続いては白のANGELUS ACEで「MISSING WORD」と、ギターを取っ替え引っ替えです(メモるの大変やった〜^^;)。

そしてハンドマイクで「早春」へ。海月さんの優しいピアノで、まずはface to aceのみでの演奏です。
ワンコーラス分終わってバンド演奏になると、この曲はいっそう盛り上がっていきます。
そしてやはりこの曲のラストと言えば、ACEさんのそれはそれは美しいファルセットなのです。
今回はそのファルセットを、口からマイクをより離して歌っておりました。
だんだん歌っていくうちに声量がついて、
ある程度離しても声が通るようになってきてるのかな、と個人的に分析してました(何を偉そうに)


しっとりと優しく包み込むような曲で、会場の雰囲気はとても和やかです。
曲が終わって一礼したACEさんが、赤のANGELUS ACEを抱えてゆっくりと口を開き出たその一言とは…
ま湯はここまでだ〜!」と、
「ぬ」から「だ」までがだんだんクレッシェンド状態に声の調子が強くなっていきました(お分かりいただけます?)
おおっ、何だかさっきまでの和み路線とは打って変わっておりますぞ!
そこでACEさん、突然何に対してでもなく、ドスの効いた迫力のナマ声で
「…何だコラー!!」
と叫んでます。会場は一瞬戸惑いつつも思いっきり大爆笑。
もちろん我々が怒られてるわけではないことは皆さん百も承知だからですね。
すぐに穏やかな表情に戻り、
「えー、全然意味のない逆ギレが、何故か(ツアー)メンバーに評判がいいんですよ(笑)」とACEさん。

「さぁ!ここからは思考停止の時間です(大歓声)。もう、頭を使う必要はございません!!ひたすら突っ走るのみです」
とハキハキとACEさんは言いました。
そしてまたもクレッシェンド状態で「準備はいいかぁー!!」と叫びます。
客席も負けじと声を張り上げます。
またACEさん、ナマ声で「行くぞー!」と叫び、
曲は「STREET GAMES」「がらすのゆめ」「月夜のケモノたち」へと一気に楽しく突っ走っていきました。
そりゃあもちろん拳も上げましたとも(笑)。
それこそ明日以降の筋肉痛が何です!ってくらいに(爆笑)。
「ケモノ〜」にいたってはワタクシ個人的に凄く感動したのが、
ACEさんのヘドバンを初めてナマで拝見できたことです!
しかもYANZさんとACEさんが並んでのヘドバンです。豪華です!迫力です!最高にカッコいいんです!!
まさかface to aceでACEさんのヘドバンが見られるなんて夢にも思わなかったので、もうかなりうれしかったです。


「どうもありがとう!楽しかったぜー!」とメンバーの皆さんがステージを去ります。
それでもまだまだ聞きたいアンコールの声が。
しかし今回、「アンコール」が「アニキ」コールだったんですよ。
「アンコール、アンコール」が、全部「アーニーキ、アーニーキ」なんです。
私は客席後方で仲魔と一緒にアニキコールをしていたんですが、
喉への負担も考えて(翌日は仕事でしたから)休み休み叫んでいたら前のお客さんまでもアニキコールしてるんですね。
恐るべし連帯感と言いますか何と言いますか(←一緒にやってたくせに)

さあ、そんなアニキコールに応えるように、私が思ったより早く(あくまで個人的に)メンバーの皆さんが再登場です。
ACEさんはハンドマイクで、曲は「カラックスの白日夢」へ、
続いて赤のANGELUS ACEに持ち替え「BRING YOU BACK TO ME」。


「アンコールありがとー!どうも初めまして、アニキです!!(会場大爆笑)
今回もface to ace秋のツアーVIVA80's オータムフェスタ
『秋の味覚ダイナミックキャンペーン《ちょっと危険なグルメツアー》』に
なくてはならない人たちが顔を揃えてくれました」
とACEさん、うれしそうに言っておりました。

ここでメンバー紹介です。

YANZさんについては
「ある意味YANZの方がアニキですよね(笑)。高校の頃まで広島にいたそうですが、相当なワルだったそうで(爆笑)」
と、黒髪リーゼントなしまっちに対しては
「ここのところ『真夏の日差しの中で育つひまわり』のように日々成長を続けていたのが、
ちょっと手におえなくなってわけのわからない食虫植物になった」
と表現しておりました。またしまっち曰く
「ACEさんが楽屋で声をかけてくれなくて寂しかった(笑)」のだそうです。

西やんは、先ほどにもチラッと話で出ました「この夏成功したダイエット裏話」を聞かせてくれました。
いわゆる「低インシュリンダイエット」というヤツでして、
カロリーが高くてもGI値が60以下であればそれはいくら食べてもいいというもので、
ジャガイモやとうもろこしは最悪なんだそうです。
お腹がすいたときはこんにゃくを食べるとか。パスタはいいらしいですね。また
「白米を止めて玄米に替えるよう、うちの奥さんにも手伝ってもらって (奥様はご存知浅香唯さん。会場から冷やかしの声)
おかげでツアー前に衣装用にサイズを計ったときより10センチも減っていた」とのこと。
「10センチですって皆さん!ちゃんとメモしました〜?こんにゃくがいいそうですよ」
と何気なく街角の奥さん口調なACEさん(爆笑)。
「明日からがんばります!」というお客さんの声に対し「今日からがんばりなさい!」とすかさずACEさん。
素晴らしいツッコミだ(大爆笑)。

そしてそのまま曲紹介をしかけて慌てて海月さんです。
客席からも思わずブーイングが(爆笑)。
海月さんと言えば「face to aceの片方の翼」ですよね!
「僕なりのダイエット方法をご紹介します。
山奥に分け入り焚き火を炊いてお酒をガバガバ飲んで一日20キロぐらい歩くと確実にやせます(笑)」
と海月さん。ACEさん曰く「歩くのは本当にいいんですよ」とフォローもありました(爆笑)。


それでは曲は「IT'S ALL A GAME」「RAIN」、
わずかな合間にACEさんがローディーの森永さんにギターを手渡しハンドマイクになって「ノンフィクション」。
ラストの「♪Woh−oh−oh」ではACEさん、お客さんにマイクを向け歌わせます。
流れとしてはこんな感じでした。
「泣き出しそうに うつむく君を 抱きしめた♪」
「Woh−oh−oh」
「いつまでも♪」
「Woh−oh−oh」
「もう一度♪」
「Woh−oh−oh」
「聞こえない♪」
「Woh−oh−oh」
「ありがとー!!」
そしてACEさんのファルセット再び。
お客さんも一緒に歌っているので、会場全体が美しいハーモニーに包まれていきました。


ACEさんは「どうもありがとうー!もっともっとパワーアップしてまたやってきます!本当にありがとうー!!」
と叫んでステージを去りました。



SET LIST


SE

STEPPIN' OUT

MC

SPIRAL STEPS
SPEED OF LIFE

MC

THE RIDDLE
IN THE MAZE

MC

HOW SILLY!
オルフェウスの朝
PROMISES PROMISES

MC



MC


a new day
CLOUDY DAY
MISSING WORD
早春

MC

STREET GAMES
がらすのゆめ
月夜のケモノたち


en

カラックスの白日夢
Bring You Back To Me

MC

メンバー紹介

IT'S ALL A GAME
RAIN
ノンフィクション


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