音風〜otokaze〜まつり Vol.1
2003.12.28(SUN) at MEGURO ROCK-MAY-KAN




本日は「音風まつり」at目黒鹿鳴館ということでイベントなんです。
入場前には会場限定で音風のCDと、
10センチくらいのスティック(あのポキッて折ったらしばらく光ってるヤツ)がお客さんに配られておりました。

トップを飾った「electoric the booth(略して「エレブー」だそうです)」は、
割とポップで聞きやすい曲調で、アップテンポな曲もあればバラードもあり、
全部英詞もあれば日本語の詞もあり、とバラエティに富んでいて、なかなか聞かせてくれる感じです。
またドラムのHIDEKIさんが迫力なドラミングを見せてくれる反面、
結構喋りがうまいな〜という印象がありました。
そして何と、彼は音風のドラムでもあるのです。

私の手元の時計で午後7時42分7時(…細かいな)
なが〜いSEの後ゆっくりと左右に幕が開きます。
ついに音風の登場です。
キーボーディストとヴォーカリストが女性で、
上手(ステージに向かって右側)にはギタリスト二人、
下手(ステージに向かって左側)前方にベーシスト、
後方にキーボーディストという配置ですね。
そして我らがTAIJIさんは何とギタリストです。
そー言えばTAIJIさんはもともとギタリストなんですよね。
のっけから私は目がハートマークになっておりました(笑)。
TAIJIさんはレザー調の黒のテンガロンハットを被り、
細めのデザインのサングラスをかけ、黒の薄手のブラウスかシャツを着ており、
下はサイド編み上げのレザーパンツだったと思います。
もーとにかくかっこいいんです。


2曲ほど飛ばしていきまして、TAIJIさんはおもむろにマイクを口元に近づけます。
えっ、ということはもしや…そう、何とTAIJIさんのMCです。
「ハダカで踊ってくれる人が少なくなったね(笑)」
って意味ありげなコメントもありましたよ。

そしてTAIJIさんによるメンバー紹介。
ドラムは先にも書きましたHIDEKIさん、
TAIJIさんの右隣でギターを弾いているのがGENさん、
ベースを弾いているのはGONさん、
下手後方でキーボードを弾いているメガネをかけた方がfuraniさん。
コーラスもとても透き通っていて、聞いていてすごく気持ちがいいんです。
そして繊細な声でありながら力強く美しい響きをかもし出す歌を聞かせてくれますのは、
知る人ぞ知るTAIJIさんの実妹、MASAYOさんであります。
私自身今日のステージを拝見するまで、
本日の音風のVo. がMASAYOさんだと全く存じなかった分、驚きとともに感動いたしました。
何故なら2000年4月に発行されたTAIJIさんの本「Xの生と死」により、
TAIJIさんにはMASAYOさんという年の離れた妹さんがいて、
とても歌がうまいということを知っていたので、
個人的には是非ともMASAYOさんの歌を聞いてみたかったのです。
ここで「TAIJIさんをこの目で拝見したい」という願いと、
「MASAYOさんの歌声を聞いてみたい」という願いはいっぺんに叶ったわけです。

さて、次はベースのGONさんの
「絶対に知っている歌だから、よかったら一緒に歌ってください」の言葉により、
GONさんのメインボーカルによる曲が始まりました。
アレ、この曲確かにどっかで聞いたことある…何とそれは「STAND BY ME」だったのです。
それがとても弾けたロックで奏でられ、それはそれはもう楽しかったです。
続いてはTAIJIさんのギターイントロで始まる、これまた耳に覚えのある曲。
Xファンならモンキーダンスでもしたくなるような、T.REXの不朽の名曲「20th Century Boy」です!
うひゃーええモン聞けた。GONさんの歌もまた迫力満点でかっこいいんですよ。

ここでMASAYOさんが「今日入場前に配布したCDがラストです」といった内容のMCをしたところ、
TAIJIさんそこへ一言物申す(笑)。
「それじゃ今日のCDが最後(に解散する)ってことになるじゃないか!(爆笑)」と。
ではなくて、今日配布されたCDに収録されている曲が、
本日の音風の演奏曲のラストってことなんですよね。
曲は「取り戻そうよ」です。
前向きになれそうな、とても明るい感じの曲です。
いや〜妹思いのTAIJIお兄ちゃんの姿も垣間見つつ、とても熱いステージでした。

少し間があって、TAIJIさんが最前のお客さんから手渡されたのでしょうか生茶パンダを右手に持って、
「何?これで何か言ってって?」みたいなことを言っております(多分)。
照れながらもTAIJIさん、パンダの口を自分に向けながらパクパクさせて、
その後笑いながらTAIJIさんはパンダをお客さんに返しておりました。
微笑ましいなぁ。いいなぁ。なごんでるなぁ。


続いてはMASAYOさんを除く音風のメンバーによりますセッションTIME。
見るとTAIJIさんがキラーのクリミナルベース(フェニックス)を持ちました。
ま、まさかこれは…何と本日ギタリストTAIJIだけでなく、ついにベーシストTAIJI見参です!
いいんでしょうかそんなあまりにも急でワタクシ心の準備が(←落ち着け)
音風ベーシストGONさんとともに太くて厚みのあるベースセッションです。
こんな狭い会場でド迫力なベースがしかもダブル!
そりゃもう大変ですよお客さん。
お互いにベースソロを弾き合ったり二人同時に弾いたりと、
実にとんでもないことになっております。
確か演奏が始まる前に
「Desperate Angel(Xのアルバム「Jealousy」に入っているTAIJIさん作曲の名曲)とかは無理だから(苦笑)」
とGONさんが言っておりましたが、
後で知ったんですけれどもこのセッション、何と即興だったそうですね。うーむ恐るべし。

時計がもうすぐ9時を回ろうかというときに、
オルゴールの音色によるやさしいメロディのSEが流れます。
続いてはそれまでの雰囲気とはガラッと変わり、会場は一気にアコースティックな空気に包まれます。
GENさん、TAIJIさん、GONさんがアコースティックギターを持ち、
少し後ろにはfuraniさん。ここでは確かD.T.R.の曲1曲もやっていました。
またfuraniさんのピアノ弾き語りや、TAIJIさんのアコギ弾き語りによる「〜想い〜ありがとう」、
そして何とインストで「Voiceless Screaming」を聞かせていただきました。
Voiceless〜はとても切ない曲ゆえに、すごく胸が熱くなりました。

曲が終わり、TAIJIさんは「アルコール依存症」の話しを少ししていました。
話の内容は詳しく聞けなかったけれど、
わかったのは「もうね、お酒大好き(笑)」ということですね。
あと、日記をつけているという話も聞けました。
私自身勝手にTAIJIさんがこんなにたくさんMCするなんて夢にも思わなかったので、
その意味ではかなり驚いたんですけれども、
なかなかめったには聞けないだろうTAIJIさん自身の言葉が聞けたのはすごくうれしかったです。

セッティングをし直して次は、hideさんの「ROCKET DIVE」です!
メインで歌っていたわけではありませんがTAIJIさんも両手でマイクを握っての参加でございました。
そしてラストに「ever free」。
TAIJIさんご自身が本当に、hideさんの曲をすごく好きなんだなと感じました。

この日はとにかくあんなことからこんなことまでといいこと尽くしで、
私自身にとってはいっぱい夢が叶ったとともに、元気なTAIJIさんの姿を拝見できたこと、
また新たな音楽の楽しみ方を見出すことができたことと、得たものがすごく大きかったと思えたライブでした。


-Dear TAIJI, I pray your soul may rest in peace.