2003.12.29 Violent empathy-heath-
Y2K ROPPONGI


私自身にとっては約1年前の12月22日、
Dope HEADzの福岡振替公演以来のheathさんのいるライブへの参戦、ということになります。
X時代にソロ作品を出された際の、小文字の「heath」のロゴマークがとても大好きだったので、
それが今回heathさんのオフィシャルホームページで復活していてうれしい限りでありました。
メンバーを紹介しますと、Vo.はshinさん、Ba.はheathさん、サポートGt.は室姫 深さん、サポートDr.は小柳 昌法さん。
それぞれが第一線で活躍されている方々だけに、一体今日はどんなステージになるのだろうという思いで私は当日を迎えた気がいたします。


何てことはさておいて、開演予定時間である19:30を17分(微妙やな)ほど押して、客電が消えました。
大きなどよめきとともに、「heathー!」と叫ぶ声が響き渡ります。
英語のナレーションのようなMCが流れ、徐々に幕が開きます。
メンバーの登場に、会場は一気にテンションが高まっていきます。
そして小柳さんのカウントで始まります注目の1曲目は「Traitor」!
heathさんのソロでシングル発売されたこの曲を、ついにライブで聞くことができました。
元はheathさんご自身がヴォーカルを取っていたこの曲を、
shinさんはshinさんらしく、そしてすばらしくかっこよく歌い上げてくれます(heathさんの元歌がかっこ悪いという話ではありませんヨ)
いきなりこんなに激しい幕開けでいいのでしょうかと、しなくていい心配を私はしておりました。
とか何とか言っといてのっけから暴れさせていただいてますが(笑)。
だって考える以前に体が音楽に反応するんじゃ〜。

ここで前もって申し上げておきますが、私自身がX時代からのheathさんファンであることから、
知っている曲がheathさんの曲に偏っております故、曲のタイトルがちゃんと言えるものは限られています。
曲名がわからないものについては雰囲気で説明させていただきますので、
ナニトゾご了承いただきたく思います。勉強不足でごめんなさいデス。

shinさんの「誰のファンとかそういうのはカンケーなしに、一つの塊となって楽しんでいきましょう」といったMCを挟んで、
全体的に激しい系の暴れ系でどんどん勢いは加速していきます。
明日もあるのにそんなに飛ばしていいのか?ということを…考える暇なんてありませんでしたね。
また時折客席を挑発するように何度も激しく煽るshinさん。
私の推測に過ぎませんが、2Daysの初日ということもあってか、
やはり初めのうちは客席の皆さんも戸惑いながらのライブ参戦で、
少なくとも約半数は知らない曲をどうやって楽しめばいいだろうと手探り状態だったのではないかと思います(私がそうでした)。
とはいえそれもshinさんの一言で何だかわだかまりが解けたのか勢いがついてしまった私たち(笑)。

手探りと言えばshinさんと深さんをどう呼び分けるべきかでも悩みましたね。
「シンー!」という呼び声があると「シンってどっちだ?」とshinさん。
時折区別をつけるためか「室姫深ー!」とフルネームによる呼び声もありましたね。
中にはこんなこともありました。
「…え?鈴木臣って何だよ!(怒)そりゃまた別だろうが(笑)」
参考までに鈴木臣さんは元黒夢〜VYNILでご活躍のギタリストございます。
shinさんは「鈴木慎一郎」さんなんですよね。
呼び分けるためにも「慎一郎ー!」の声もありました。

どこからかピアノのアルペジオが響きます。
キーボードは見当たらなかったので、音源はシーケンサーだと思います。
それはX時代に東京ドームでheathさんのソロコーナーでも度々演奏された「Daydream」でした。
私にとってこの曲は、ドームのような大きい会場よりも、ライブハウスで聞いた方がとても楽しい曲だと思いました。

中にはもちろんバラードがあったのですが、何やらトラブルがあったようで(ギターが途中から聞こえなかった気がする)、
「この借りは後で返すから」とshinさんは言っておりました。

これを受けてか、しばらく間があってshinさんがにこやかに「よっ!」と声をかけてくれます。
私たちも「よっ!」と返します(笑)。

「ラフにいこうや」

この言葉で、私は少しハッとしました。

「オレたちもうまくいかないことはあるけれども、そういうときはブーイングしてもいいんだぜ?そういうもんだろ?Rockって!」

とshinさん。
この一言が、どこか遠慮しがちなライブ参戦だった自分の心に火をつけた気がしたんです。
ここしばらくこれぞRock!と言える熱いライブに飢えていた私自身、忘れかけていた気持ちをそのとき思い出しました。
そして曲は「迷宮のラヴァーズ」へ。
これまたライブで聞けるなんて、そしてshinさんの歌声にもうっとりとしつつ、比較的激し目のアレンジでとても楽しかったです。


メンバーの皆さんがステージを去り、「アンコール」の声が起こります。
しばらくして皆さんが再度登場し、客席は大歓声。
「さっき言ってた借りを返す」と、本編でトラブったバラードのリベンジをやってくれました。
そして最後に1曲とてもハードな曲をやって、その日は何だかステージの上の皆さんと、
お客さんとが互いに力を合わせながら、大いに盛り上がった1日となりました。

この日はステージに向かって左端の、特大スピーカーの影に隠れるような位置で拝見したので、
お目当てのheathさんは80%くらいベースのヘッドか彼の左肩ぐらいしか見えませんでしたとさ(涙)。
shinさんは比較的よく見えて、小柳さんも何とか見やすい位置でしたが、
深さんは遠くてよく見えなかったです。明日はもう少し見えるといいな〜。


ちなみにこのページに来る前にありましたこのレポのタイトルにある「RATS」とは、
heathさんとshinさんのユニットを指します。
ライブ当日にもらったチラシで明らかになったものです。
…やっぱ説明しとかんとわかりにくいかと思ったので補足させていただきました。