20010708へ戻る

RX 『RXの休息』
2003.4.11 at Fukuoka Drum LOGOS

いよいよ、久しぶりの日がやってきました。私にとっては2回目のRXのライブです。
このツアーを最後にRXは活動休止というわけですが、
寂しいというよりは復活への期待をも感じさせる空間がそこにはあります。
RXのようにすばらしい音楽を聞かせてくれて、素敵な空間を作ってくれる存在は、他にはありませんからね。

さて本日の会場Drum LOGOSですが、中に入ってみると結構前の方まで椅子とテーブルが用意されていました。
オールスタンディングで拳を上げながら…よりも、座って一杯やりながらまったりと楽しむこともできるというわけですね。
余談ですが私が飲んでたのは酒ではなくホットコーヒーだったりする(笑)。

時間ほぼきっちりだったでしょうか、客電が落とされて、ついにその時が訪れました。
ステージの袖からは、サポートギターの福原将宣さん、松崎雄一さん、雷電湯澤さん、石川俊介さんの順に登場です。
客席からは暖かい拍手が沸き起こりました。
福原さんの奏でるしっとりとしたギターで始まったのは「Film noir」。
RXワールドが広がります。
曲が終わり、サックスの勝田一樹さんが登場します。
そして「CHEMICAL REACTION」へと続きます。

勝田さんがステージを去り、石川さんがマイクに向かいます。
「こんばんは、RXです」客席からは歓声が。
「今日はちょっとおしゃれな雰囲気の…アダルトなRXで始まってみましたが、いかがだったでしょう?」
という言葉に、拍手が起こります。

「では、ここでブレンダさんを呼んでみましょう。ブレンダさーん」と石川さんが言うと、
ヴォーカルのブレンダ・ヴォーンさんの登場で、「NEVER SAY NEVER」へ。
ふと見ると松崎さん、それまでかけていたサングラスを取ってます。
松崎さんのやさしいピアノのアルペジオには、いつもワタクシ心を奪われてしまいます。
そして再び勝田さんが登場し、石川さんの「YEAH!」で始まるのはもちろん「!HAEY」。
よく見たら勝田さんもサングラス(メガネ?)を取ってます。
まともに意識して勝田さんを見たのは初めてで(前回のツアーではあまり覚えてなかったのです、すみません)
なかなかかっこいいじゃないスか、と思ってしまいました(笑)。

やがてメンバーの皆さんはステージを去り、雷電さんだけが残ります。そう、ドラムソロです。
セット自体はそれほどたくさん組んであるわけではないのですが、
迫力のあるドラムにセットの豪華さなど関係ありません。
何故ならパワー全開の雷電さんのドラムは、その力強さにも価値があるからです。
そして、ドラムセットの後ろにローディーの方が来て、
でんでん太鼓の描かれたドラムパッドをタイミング良く上に掲げます。
雷電さんはそれをスティックで一打しまして、
鳴り響くのはもちろん「グワワ〜〜〜ン!」とドラの音です。
一斉に拍手が起きましたね。

再びメンバーの皆さんが登場します。
ここで石川さんによってメンバー紹介が行われます。
まずはギターの福原さんですが、「RXで福岡に来たのは約2年ぶりで、福岡に来たのも2回目」だそうです。
RXのステージそのものは結構やってこられているのですが、
「何ステージやったかと聞かれても答えられないですよね?」と石川さんに言われ、
「そうですよね……何ステージなんだろう???」と本気で考え込んでおります(笑)。
また石川さんは「彼に関してはもうサポート通り越してメンバーですね」とおっしゃっておりました。
「今日からRXに入っちゃおうかな」という福原さんの言葉に会場からは大きな拍手が。
「じゃあメンバーにしてあげる!…でも活動休止なんですよね(苦笑)」と石川さん(会場爆笑)。

続いてはサックスの勝田さんです。
いつもは(と言うより私の記憶では前回のツアーでも)管楽器用のマイクを口元に持ってきてトークをされていたのですが、
今回はちゃんと普通のマイクを持ったので、
「あ、今日はそのマイクでしゃべるんだ(笑)」と石川さんに言われ、
「ええ、あまりしゃべったことなかったので、今日は…」と勝田さん。
また彼は
「いたって個人的なんですけれども、こうやって何度も参加させていただいたことによって、
僕はRXのファンになってしまいました(会場から大歓声)。
活動休止というのは非常に残念なんですけれども…」
と。石川さんが「じゃ、この後サイン会あるから並ぶ?客として(爆笑)」と言うと、
勝田さんは
「あ、僕がサインするんじゃなくて、僕が並ぶんですね?(大爆笑)よーし、みんなと一緒に並ぶぞー!(会場拍手)」
と言いました。
さらに勝田さん曰く、
「RXって、パチンコの新装開店みたいですよね?アルバム出すたびに新装開店のようで。
だから今度の休止も、次の新装開店が楽しみだという感じで」
で、何かすごくわかりやすい例えやな〜と個人的に思いましたね。
「活動休止」をここまでおもしろおかしくネタにしてしまうあたりがRXですよね!
そして石川さんは、福原さんと勝田さんの両名を、「RXの中枢神経」と申しておりました。
逆にRX本体は「末梢神経」と(笑)。

「さて、次はその末梢神経の紹介に参ります(笑)。…や、でも『彼』はむしろ頭脳ですね。RXの大頭脳、松崎雄一!」
という石川さんの言葉の後、松崎さんの第一声は…
「どうもこんばんは、大豆の脳です!」
一同大爆笑でした。「だいずのう」をそーきますかマツザキ様!
「彼はいつも、こーいう返し方するんだよね(笑)」という石川さん。
つまりこの「大豆の脳」のようなノリは、いつものことなんですね(爆笑)。
「僕はRXに限らず他でもちょくちょく弾いていたりするんですけれども、
それでいざRXで弾くと、『オレは何て下手なんだろう…』と落ち込んでしまいます。アレンジが難しいんですよ、RXは」
と松崎さんが言うと、
あんただよ(爆笑)←註:松崎さんはアレンジ担当」と石川さん。
「そうなんですよ。私のせいなんです、すみませんっ!」と、頭まで下げております。律儀なお方です。

続いて石川さんの「さっきもかっこいいドラムを聞かせてくれた、雷電湯澤!」との紹介後、
ドラムセットのある台の端で、なぜか正座をしている雷電さん。

石:「何で正座してんの(笑)。お茶でもどうぞ、みたいな」

雷:「いやー、さっきまでオレ何しゃべるか全然考えてなかったんだけど……ワタクシ博多には先月も先々月も来ました。
かれこれ18年くらいこの業界にいるんだけども、こんなに立て続けに(福岡に)来たのは初めてだね!」

石:「何だよ、結構うまいモン一杯食ってんじゃないの?」

雷:「…教えねぇ。絶っっ対に教えねぇ!石川にだけは教えねぇ!!(笑)」

と、福原さんの近くのモニタースピーカーの前で座り込み、
石川さんに背を向けながらいじけた子供のような格好で雷電さんはおっしゃってます。

石:「どーせ肉と炭水化物しか食ってないんでしょ」
雷:「…ま、そりゃそーなんだけどもね(笑)」

このご両名の会話は本当にほんわかしてて楽しいです♪
また、雷電さんがアディ○゛スのスポーツソックスをはいていたことを石川さんが触れたことから、
話題はライブ(ミサ)における靴下の意味について。

「あのね、靴下ってのは重要よ。
何でかっていうと、'98年の全国都道府県ツアーのときが、ほとんどライブハウスばっかりだったじゃない。
あーいう時って全身汗だくになるんだけど、
カンフーシューズの中が普通の靴下だとびちゃびちゃで、絞っても絞っても(汗が)出てくる。
けどスポーツソックスは違うよ。ちゃんとね、水分飛ばしてるっていう。
よく見ると(今はいている)この靴下、生地が部分的に違ってるわけよ。だから靴下をなめちゃいけない!」
なるほど!大変勉強になりました(マジ)。一方石川さん、
「オレは靴下の指のところに穴が開いてるかもしれない(笑)。
どーせ靴脱がないんだしいいかなって思って。何せ靴下に金かけないもんだから」
だそうで、対照的で面白いな〜と思いましたね。

楽しいトーク(笑)の後は、しっとりと聞かせていただきましょう「ALBATROSS」です。
石川さんは弦が5本のフレットレス・ベースです。
福原さんは終始にこやかにギターを弾いています。
このお二人が並ぶとまた絵になりまして、
ギターとベースが同じフレーズを追うと、またすばらしいハーモニーを奏でるのです。

再びブレンダさんの登場で、曲は「ARCADIA」へ。
サビの「ARCADIA〜♪」というフレーズでは、福原さんや松崎さんもコーラスを聞かせてくれました。

そして、ブレンダさんは客席から1人の男性を指名してステージに上げ、
「今夜あなたは私のボーイフレンドよ。C'mon honey♪」
と言いました。男性はものすご〜く緊張しておりましたね。
そして彼を椅子に座らせ、隣でブレンダさんはささやくように歌い始めます「CLOSE TO ME」。
演奏しながら石川さんが男性の顔を覗き込みに来たり、
ギターソロでは福原さんが彼の隣に弾きに来たりで、私は正直言ってこの男性がうらやましかったです(含笑)。

さらにブレンダさんは
「Raiden's leggs are very sexy.He is Mr.Sexy.(雷電の足はとってもセクシー。彼はミスター・セクシーよ)」
と言ってました(訳なんかつけなくてもよかったか…)
他にも石川さんがベースを弾く姿や、福原さんがギターを弾く姿、勝田さんはメガネを外した顔(だったと思う)、
松崎さんに関しては「サングラスをかけた顔」がセクシー、と言っておりました(笑)。
そして、観客を総立ちさせて曲は「Riding Higher」へ。

ブレンダさんが去り、「S.T.F」から「Mystery from Greenman」へ。
ギターとサックスの絡みがすごいです!迫力満点でしたね。

「えー、まことに残念ながら、ラストの曲となってしまいました」
という石川さんに、会場からは「え〜〜っっ?」の声。
「…この『え〜〜?』も、しばらくは聞けないんですよね。……もっと言って(笑)」
石川さんのリクエスト(?)に答える(??)ように、我々はさらに「えぇ〜〜〜っっ?」と言います。
「うれしい!ありがとうございます」と、お礼まで言われてしまいました(笑)。
ラストはちょっと曲名が自信ありませんけれども「Tempest」へ。
もし間違ってたらすみませんです。
ちなみにこの曲をやる前に、何故か石川さんは「それでは最後の曲です。もうやけくそ!」と言っていたのです。
うーん、いくら何でも「もうやけくそ」がタイトルじゃないとは思うんですが(^^ゞ)。
ちなみに後日聞いた話では、ものすごく難しい曲につけられた仮タイトルなのだそうです(情報提供ありがとうデス♪)

メンバーが去った後は、手拍子が起こります。まだまだ終わるわけには行きません。
やがて松崎さん、雷電さん、石川さんが登場しました。
RXのメンバーのみで、レッドツェッペリンのカバー曲「Tangerine」が演奏されます。
曲が終わって、残るサポートメンバーの皆さんも登場しました。
そして聖飢魔Uでもおなじみの「BAD AGAIN」「LOVE FLIGHT」と続き、
ブレンダさんの迫力のある美しい歌声が、会場を包みました。

ライブの後は、会場限定で販売された
オフィシャル(なのに何故か)海賊版ライブビデオを買った人を対象にサイン&握手会、
また魔人倶楽部会員対象の握手会が行われました。
私はとにかく「お三方にそれぞれ一言ご挨拶するんだ!」という、してもしなくてもいいような目標を立てておりまして、
雷電さんには「今度の(5月3日の)野音見に行きます!」、
松崎さんには「ピアノのアルペジオが素敵でした!」、
石川さんには「ベース弾けるようになりたいので(大マジです)、目標にしてます!」と言いました。
石川さんは「いやいや、僕も新人ですから」なんておっしゃっておりました(笑)。
ホントに石川さんって何て謙虚なお方なんでしょう…
そんなことを考えつつ、この日の楽しいライブは幕を閉じたのでありました。



SET LIST

SE

Film noir
CHEMICAL REACTION
NEVER SAY NEVER
!HAEY

Drum Solo

メンバー紹介

ALBATROSS
ARCADIA
CLOSE TO ME
Riding Higher
S.T.F
Mystery From Greenman
Tempest

en.

Tangerine
BAD AGAIN
LOVE FLIGHT


20010708へ戻る