thumbing LAST LIVE
2009.2.28(SAT) at 西九条BRAND NEW




始まりがあれば、終わりもある。

頭ではわかってても、それはやっぱり寂しいもの。

この日、また1つ大好きなバンドが
最後のステージを迎えました。


15年という長い歴史の中で
私がthumbingをまともに知ったのは
2007年の12月に見に行った
OZZIKI主催のクリスマスイベント前くらいから。
見に行くことのできたライブの実質本数は
あまりにも少なかったけど、
メンバーの皆さんとはライブ以外でもよくお会いしていたこともあり、
私にとってはとても身近に感じられる存在でした。


thumbingが伝説になる瞬間を、
私の目で、耳で、体でしっかりと感じてきました。
それがこの文章で少しでも伝わればうれしいです。


TO-MIさん、hikoさん、総帥、おいちゃん、本当に本当にお疲れ様でした。


この日5バンド出演するブッキング(多分)だったんですが、我らがthumbingはトリ。
それまでの時間が若干長く感じてしまったのはナイショです。

さて、幕の降りたステージの前には、thumbingのステージを少しでも近くで見ようと、だんだん人が集まってきています。
やがて客電が消えると、ものすごい声援が起こりました。
泣いても笑ってもこの日がthumbingの最後のステージになろうとは…
当初いろいろあって前の方には行かずに後ろで見ようかなと考えていたのですが、
会場でお会いしたあすかちゃんの「一緒に前に行きましょうよ!」の一言であっさり前に行く決心をした単純明快なワタクシでした。

SEが流れ、物憂いピアノによるイントロとともに、やがておいちゃんの男前でド迫力なドラムがかぶさって、曲は「幻想の月」へ。
同時に歓声が起こりました。私自身それほどたくさんthumbingのライブを見てきた方ではありませんが、
この日のTO-MIさんの声は今まで以上に鬼気迫るというか、もともと迫力のある歌にさらなる重みというものを感じたように思います。
サビでは私の周りでも一緒になって大合唱、もちろん私だって大合唱。
曲が終わればもちろんTO-MIさんの「会いたかった会いたかった会いたかった×∞、皆会いたかったよ〜!!」です。

次の曲は総帥のベースで始まる「Fantasia」。
この日のブッキングライブは女性Vo. のバンドがいくつかあったんですが、
やはりTO-MIさんの声が一番迫力満点でした。
とりわけこの曲は今まで聞いた中でTO-MIさんの持つ声の最大限の力が絞り出されたのではないかと思います。
私自身、ここでヘドバンまではしてないんですが、その一歩手前まではやってました。

この日最後のライブであると言うことを改めてステージで発表され、ああ本当に終わっちゃうんだ…とちょっとセンチメンタルになっちゃいます。
でも、皆さん個々で音楽活動は続けられるということですので、今後の皆さんのご活躍が楽しみでもありました。

さて、実はこの日のセットリストはthumbingのアルバムからの選曲ということで、
後で気づいたんですが(気づくな)、そのアルバムの曲順どおりだったのですね。

次の曲は「恋人に向けた、というよりは愛する人全てに贈る歌」ということで「雨…RAIN」。
力強い演奏が定評のthumbingですが、もちろんバラードも素敵に聞かせてくれます。
今の心境でこういうバラードはよけい寂しくなるのが辛いところですが、そ
れでもしっかりと記憶にとどめておこうと思いながらしんみりと聞き込んでおりました。
続いてhikoさんの厚みのあるリフで「Seek Destiny」へ。
曲調がガラリと変わってくれたおかげで終始落ち込まなくて済んだってとこもあったかも知れないですね。

ところでthumbingのアルバムに入ってる曲数は6曲。でも今回のセットリストは5曲。
えーそれじゃ1曲足りないじゃないですか!と思うなかれ、そこは我々の強い声援でもって「残るあと1曲」までもしっかりと聞けるよう、
アンコールを見越した上でまずは一旦最後の曲「Sunny Days」へ。
反面この曲が本編の最後だったのは、曲調の明るさからすればある意味正解だったかも。
そしてこの曲でそろそろ来るかな?と密かに期待していたら、
総帥のベースが持ち上げられた瞬間「手拍子」の文字!!やっぱこれは見ておかないとね!
全員でしっかりと「Sunny Days!」と叫んで、楽しい時間はあっという間に過ぎていきました。


でも、もちろんこのままでは終わるわけには行かないでしょう!アンコールの声が起こり…っていうか、
正確には「アンコール」の声と「ヘイ、ヘイ、ヘイ、…」と「thumbing、thumbing…」と何故か3通りの声援が起こっておりました。
統制取れてるのか取れてないのかよくわからないアンコールの要求風景なのでした。
そしてすぐにメンバーが登場し、アルバムの最後の曲でもあり、thumbingが長いことやり続けてきたこの曲「The End Of The World」へ!
ここでワタクシkaede、thumbingのライブで最初で最後となりましたがとうとうヘドバンしてしまいました。
いや、ここで振らなかったら後悔する!とか誰に誓ったわけでもなかったんだけども。
頭振り回したらハーフテールにしてた髪が崩れてきたのでゴムをむしり取って暴れてしまいましたよ。
この曲でhikoさん、総帥、おいちゃんの見せ場もたっぷり堪能させていただき、
ほとんど涙目になりながら最後の力を振り絞るように歌うTO-MIさんと、皆さん一人一人の姿が全て印象的でした。

まだまだ名残惜しくて、「もう1曲!」の呼び声もありましたが、そこはさすがに時間の都合で実現することはできませんでした。
しかし、ここまでも解散を惜しまれる彼らがどんなにすばらしいバンドだったかを思うと、やっぱ寂しいものです。


レポートを書くつもりでライブの音源MDを録ってはいましたが、
これを書くために何度もMDを聞いているのが本当に辛くて、なかなか文章が進まなかったということあえて申し上げておきます。
号泣まではいかなくとも涙出そうになりながら書いてました。


SET LIST


幻想の月

Fantasia

雨…RAIN
Seek Destiny

Sunny Days


アンコール

The End Of The World