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face to ace [HERE WE ARE]
2004.6.13(SAT) at Osaka BIG CAT

いやあやってきましたよこの日がついに。
本日の会場は大阪心斎橋にありますBIG CAT。ライブハウスでございます。
場所としては広すぎず狭すぎず、スピーカーによる死角もなく、全体的にかなり開放感にあふれたところです。

開演予定時間の午後6時ジャストに、「開演前に先だって」のいわゆる5分前諸注意のアナウンスがぎこちなく(含笑)流れます。
あ、こりゃ開演押すな(^^;)と思いきや意外にも手元の時計でその6分後(細かい)に客電が落ちました。

ステージに向かって左側からメンバーの皆さんが登場します。
海月さんはつばの狭いシルクハット調の黒い帽子に白のブラウス+黒のベスト&パンツ姿、
一方キャパリソンのANGELUS ACE(赤)を抱えたACEさんはレザーのシングルジャケットをはだけ、
明るめの赤紫(に見えた)のランニングシャツ、黒のパンツ姿でした。

注目の1曲目は聖飢魔U時代のACE長官ソロアルバム「TIME AXIS」から何と「Tearless Angel」!
まさか大阪に来て「き〜み〜は〜エ〜ンジェ〜ル♪」が聞けるなんて…あ、でも部分的に歌詞が飛んでおりました(ギャー!)
またこの曲では、サビにおいてベースのYANZさんのコーラスが美しい!

ACEさんの「パレードの時間が始まります!」のお言葉に続きまして曲は「ENOUGH!」。
ギターの嶋田修さんとのツインギターは迫力であります。そして「SPEED OF LIFE」へ。

ギターを手放したACEさん、「大阪ー!会いたかったぜー!!」と叫び、
会場も負けじと大歓声を上げます。もちろんワタクシめも(^^)。
その後何故か「我が家の調子の悪いS社の電話付きFAX機」について突然語り始めました。
何でもS社(のちにACEさん、しっかりメーカー名を暴露しておりましたが自主規制により伏せておきます)はFAX機製造から撤退したとかで、
故障したところで部品がないという過酷な状況の中、このFAX機はよく紙詰まりを起こすらしいのです。
そんなな中自宅にスタジオを持つ(とACEさんが言うと会場から「おお〜!」と歓声)YANZさんのお宅に伺うことになり、
場所がわからないから地図をFAXしてもらうようにしたら、やってくれやがりましたようで…。
受信した形跡はあるのに肝心の地図が印刷されていないと言うわけです。
さてどうしようかと途方に暮れて、とりあえず詰まった紙を取り除き、インクシート(カーボン紙)を見てみると
「…歩道橋?…ラーメン屋!?これだ!!」
と(爆笑)。そう、そのカーボン紙に受信された地図が残っていたのです。
それを頼りにACEさんは無事YANZさんのお宅へ行かれたのだそうです。
「カーボン紙を見ながら人の家に行くなんて、あとにも先にもこれだけでしょう」とACEさん。
イヤイヤ本当にお疲れ様でございましたm(_ _;)m。

加えて「初日が大阪だと楽しいね〜(会場は大歓声)。おかげであとの名古屋や東京でネタに詰まってしまいます(苦笑)」
うれしいお言葉じゃないですか。思えば私が去年拝見しました大阪も、東名阪ツアーの初日でしたね。

さて、続いては「IN THE MAZE」。海月さんの青い鍵盤ハーモニカは今日も健在であります!
曲のエンディングでは海月さん、ステージ前方に出てきてくるくる動き回りながら鍵盤ハーモニカを奏でます。
あああそんな海月さんをいっそお持ち帰りしたい!!(問題発言)
…そうそう、ちなみに「脱け出せない 罠に落ちて」というフレーズの「落ちて」のところでACEさん、
右手に作った拳の親指を下に向けながら歌ってました。
なるほど、「落ちて」ます…。そこに突っ込むワタクシは「堕ちて」ます(オイ)。
それから「HOW SILLY!」へ。
この曲の間奏だったかエンディングだったかで、ACEさんは軽やかに左右にステップを踏み、
海月さんはとにかく跳ねる跳ねる。そしてそのまま「オルフェウスの朝」へと続きます。

再びMCタイム。
「ツアーはたった3本ですが、ライブがやりたかったんです。みんなに会いたかったんです!」
とACEさん。しかし今回事務所の移籍ということもあり、
いざライブがやりたくても何をどうしたらいいのかわからないので、
聖飢魔II時代から企画・製作でおなじみハンズという会社の大槻さんに
「ライブやらせてくれ!」と言ったそうです(^^)。
結果こうして実現したわけですよね。
また今回のツアータイトル「HERE WE ARE」の意味について。
「直訳すると『ここにいる』だけど、そうじゃないんです。
これは『ARE』にアクセントを強くおくと『さあ、目的地に着いたよ』という意味なんですよ。
そしてもう一つ、『HERE』にアクセントを置くと
『私が探していたものがここにある』という意味があるんです(AREもHEREも、ACEさんは『R』の発音がすんげー綺麗でした…閑話休題)
だから、目的地はここで、探していたものは、あなたたちです(大歓声)」
とACEさん。うれしいなぁ(うっとり)。
また、単純に「ここにいる」と思っていただけに、深いタイトルだったんだなと思いました。

曲はマキシシングルより「KALEIDO−PARADE」。
実はこの曲シングルで聞いた時点ではそれほど印象になかったのですが、
ライブVer.で聞いたら何か好きになってしまいました。
ありますよね、そういうことって(^^)。
そして「桜」へ。次の曲の前に「明日から(だったと思う)梅雨の中休みらしいです」とACEさん。
「石原○純だけでなく○○とか××(多分著名な気象予報士)もそう言っていたから間違いはないでしょう(笑)。
そんな感じなんですが、こう周りの景色を見渡してみると、落ち着いてきて呼吸が整ったりとかするんですよね。
皆さんも立ち止まって周りを見渡してみてください(ところどころうろ覚えです)。それでは聞いてください。『栞』」
この曲と言えば、「ここにおいで」というフレーズでACEさんが両手を前に差し出すんです。
ああ〜こっちにもやってくれ!と思ってしまうワタクシ。
遠慮なくその胸に飛び込ませていただきたくなります(やめなさいって)

ACEさんが再び赤のアンジェラスを持ち、曲は「a new day」。
その後ギターを手放しハンドマイクで「ピュア」へ。
この曲ではドラムの西川貴博さんは、時折通常のドラムスティックとは別に
ティンパニ用(多分)のフェルト付きのスティックも使っておりました。
太くて深みのあるサウンドでしたね。
そして一旦曲の最中にACEさんは退場し、
海月さんのキーボードソロ、嶋田さんによるアコースティックギターソロ、YANZさんのベースソロへと続いて、
最後に白のアンジェラスを抱えたACEさんが登場しギターソロへと移り変わっていきます。
またYANZさんは指弾きでアルペジオも奏でておりました。

音の空間と言う素晴らしい時間を堪能して、続きましてはメンバー紹介。
まずドラムの西やんこと西川貴博さん。
大阪出身ということで(?)バスドラムのヘッド(皮ですな)に阪神タイガースのロゴ(?)が貼ってあるそうです。
私のいた位置では遠くてよく見えませんでしたが。
続いてベースのYANZさん。先ほどのFAXの件で「その節はお世話になりました」とACEさん。
一方YANZさん「僕その(カーボン紙の)こと知らなかったんで…大変だったんですね」と。
またツアーの度ににYANZ人気は高まる一方なのだそうです(^^)。
そしてギターのしまっちこと嶋田修さん。
彼は何と、今回の会場のある建物「BIG STEP」の隣(だと思う…)にある楽器屋さんでギターを衝動買いしたのだそうです。
そのギターは白のストラトタイプだったと思いますが、
値段は?とACEさんに聞かれて「15万くらい…」と答えるしまっちに会場からは歓声が上がりますが
「え、1万5千円じゃないの?」と突っ込まれ「それを言ったらだめですよ〜」…
衝動買いしてしまう値段だから多分後者の方でしょうね(苦笑)。で、
「せっかくだしサウンドチェックしてみて、よかったらそれを今日のステージで使えば?
そうすれば今日のMCのネタになるからオレが助かるよ(笑)」
とACEさんが言ったところ、一応試しで鳴らしたら全然ダメだったそうです。
ACEさん曰く
「ボディー(の素材=使っている木材など)はいいから、あとはピックアップ…ここのマイクみたいなもののことね。
それを変えたらよくなると思うけどね。でもそっちの方が(ギター買った値段より)高くつくかもね」
と。じゃやっぱり1万5千円でしょう(爆笑)。
しかし全然ダメなギターへのフォローに加え
ピックアップの説明も私たちにわかりやすく噛み砕いて下さったのがとってもありがたかったです。
ACEさんが「私の相棒です」と本田海月さんの紹介に入る頃、
海月さんは紹介されるのを待っているかのようにそわそわした動き(踊り?)をしておりました。
今回海月さんの動きは何かと大ヒット連発中です。さりげないです。かわいいです(コラ)。
ACEさんに「何か一言」と言われ、「ただいまです!」と海月さん。会場からは「おかえりー!」の歓声です。

さて、続きましてはマキシシングルの3曲目でもあります「INTO THE BLUE」。
西やんは手で叩くタムみたいなもので演奏しておりました。
ポコポコと軽いけど意外にしっかりとした音色でございました。
一方この時気づいたのですが、ACEさんの白のアンジェラスに、よくみたらカポタストがありました。

次にACEさんはTakamineのエレクトリック・アコースティックギター(通称エレアコ)に持ち替えます。
こちらもカポが付いてます。曲は「CLOUDY DAY」。
この曲のワンコーラス後、ACEさんはステージに向かって右側…あれ、左だっけか?
ちょっと忘れましたがどっちかにいます(オイ)PA担当の方に、
「モニター(足元のスピーカーみたいなもの)から出る自分の音を少し下げてくれ」
とアイコンタクト+動作にて指示しておりました(細かい!てかそんなトコまで見ているお前は何なんだ)

ACEさんが白のアンジェラス(カポタスト付き)を抱え、
続いては「MISSING WORD」へ。この曲は私が聖飢魔U信者になり、
ミサには参拝できませんでしたが生まれて初めてACEさんをナマで拝見した、
ラジオ公開録音番組にて初めて聞いた曲で、
詞にすごく思い入れがあっていろんな意味で泣けます。
いつ聞いてもじ〜んと来るものがあるんです。

ACEさんが赤のアンジェラス(カポ付き)に持ち替え、
「…さあ!のんびり聞いていられるのはここまでです!!大人の時間は終わり!」
と言いました。おおっ、ついに来ましたか暴れられる時間が!
しかしこれからの時間を「効率のいい有酸素運動」と表現されるとどう突っ込めばいいのか…(苦笑)。
しかもMCしながら今のうちにストレッチだとか何だとか言っているので、
後ろの方で海月さん、
本当にストレッチよろしく腕を左右に振ったりアキレス腱伸ばしたり
と、ちょこちょこ動き回っております(爆笑)。
そんな中ACEさん、突然思い立ったように「昭和ブーム」の話へ。
「何か今、『初代ゴキブリホ○ホ○』が復刻版(だっけか)で出てるらしいじゃないですか。
私はちょうどあれをリアルタイムに、親に言われて買ってきてセットした覚えがあるんですよ(会場爆笑)。
今はカパッて開けて薬剤セットしておくだけでいいじゃないですか。初代はそうじゃないんですよ。
まず一度組み立てて、それを一度バラして、粘着の薬剤をこう、うねうね状態に塗らなきゃいけないわけですよ。
しかも気をつけないと手に付いたりしたら大変なことになる。
ましてそれは1個じゃすまないわけで、同じ作業を5個も6個もさせられました(爆笑)。そんなものが今更復活して何になる!
…と、体内のアドレナリンが増幅したところで…って増幅したのはワタクシだけですかね(会場大爆笑)。
では、聞いていただきましょう『流星雨』!」
マキシの2曲目でありますこの曲を聞けたのは、
個人的にこれがマキシで一番好きだったワタクシとしては大変至福なのですが、
だからって「ゴキブリホ○ホ○」のあとにくるかフツー(涙)。
でも面白いから許す(爆笑)。
そして「がらすのゆめ」「月夜のケモノたち」「P-MACHENERY」へ。
「P-〜」ではサビの間奏のところで海月さんが右手の人差し指(多分)を演奏にあわせて上に掲げます。
そしてACEさんのヘドバンがっっ!「どうもありがとうー!」とメンバーの皆さんがステージを去りました。

しかーしこれでは終われませんぜ!会場はもちろん手拍子と「アンコール!」です。
ステージのライトが点灯し、メンバーの皆さんが再登場!ACEさんは赤のアンジェラスを抱えております。
…んが、アレ?始まらないのか?と思ったら海月さんが「ちょっと待って!」と。
何でも海月さんご愛用のアップルコンピュータのPOWER BOOKで、通称「ぶっこ」なんですが、
ちょっとトラブルで演奏が始まらないようです。
聞けばぶっこちゃんのハードディスクを入れ替えたのだそうです。
「でも(ハードディスクを)入れ替えるってことは、
人間で言うところの…お脳を入れ替えたってわけで、
ぶっこだけどぶっこじゃないんですよね。だからぶっこIIです!ぶっこIIをよろしく!!(会場大爆笑)」
うーん…し、進化したんですかねそれって。
で、何とかぶっこちゃん…いやぶっこIIが調子を戻したところでACEさんが
「アンコールありがとうー!」と叫びます。
会場からも大歓声が沸き起こります。曲は「SPIRAL STEPS」へ。
何かサビの高音部がすごく辛そうで、声掠れてます。
思えばアンコール前の「どうもありがとう」の時点で既に声ガラガラだった気がします…だ、大丈夫かな。

ギターを手放し息切れ状態のACEさん曰く
「もともと最初の方にやる曲をアンコールに持ってきてしまいました(苦笑)」
と。でも同じことの繰り返しでないところが、見る人を飽きさせないというサービス精神の表れなんですよね。
続いては「IT'S ALL A GAME」のっけから歌詞が飛んでおりました…。
続いての「ノンフィクション」でも歌詞飛びまくりです(苦笑)。
そしてエレアコを抱えて「残像」へ。サビの「駆け出す日が 近づいてた 風が勇気だった〜」では海月さん、
歌詞の内容にあわせて踊りながらのコーラスであります。
しかし両手が遊んでましたよ〜わざとなのか何なのか。
2コーラス目のサビの直前ではターンも見せてくれました!この曲のソロでは鍵盤ハーモニカ再び。

ギターを手放しラストは「誰よりもずっと」です。…やっぱり歌詞飛んでました。
しかし私自身何度かface to aceのライブを拝見していくうちに、
垢抜けてきたような感じといいますか、より肩の力が抜けてきたように思いました。
…ってそんな偉そうなことが言える立場ではございませんね、失礼いたしました(^^;)。
何と言ってもやはり楽しいライブでした!
個人的にライブで聞きたかった曲もいくつか聞けたし♪また行きたいです!




SET LIST


Tearless Angel

MC

ENOUGH!
SPEED OF LIFE

MC

IN THE MAZE
HOW SILLY!
オルフェウスの朝

MC

KALEIDO-PARADE


MC


a new day
ピュア

メンバー紹介

INTO THE BLUE
CLOUDY DAY
MISSING WORD

MC

流星雨
がらすのゆめ
月夜のケモノたち
P-MACHINERY


-en.-

SPIRAL STEPS
IT'S ALL A GAME
ノンフィクション
残像
誰よりもずっと

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